空のかがやきは変わらず、かなしみの中の人をも照らし続けます。
かわいた色の朝焼けに
かわいた街は目をとじる
かわいた影にひきずられ
かわいた路をさまよい歩く
だまっているだけでは
どうにもなりはしない
せめてひとときのなぐさみに
かわいたのどをふりしぼり
かなしみのゆくえもとめて
空の涯に呼びかける
かすかな声がきこえても
かすかな日々はかえらない
かすかな光たどるには
かすかな夢の脱け殻ばかり
つまらないグチならべ
ごまかしつづけながら
うすら笑いの薄皮に
かすかな想いゆらめかせ
かなしみのゆくえもとめて
空のかがやき胸にしむ
かくした筈のアルバムが
かくした部屋の真ん中に
かくした咎のくすぶりが
かくした窓を押し開く
あとはためいきだけが
たのみのつなだろうよ
いまは何もかも忘れたふり
かくしたボトル見つけ出し
かなしみのゆくえもとめて
空にゆらり酔ってみる